2011年3月18日

鉄鋼各社、強い危機感=円、戦後最高値を更新

 17日早朝の為替相場で円が急騰、一時、1ドル=76円台となり、1995年4月に記録した79円75銭を超え、約16年ぶりに戦後最高値を更新した。

 東日本大震災、輪番停電、福島原発の放射能問題などの混乱によって、自動車、電機をはじめ国内の経済活動が減速する中での急速な円高は、復興に向け動きだしたばかりの日本経済に、冷や水を浴びせた格好だ。鉄鋼業にとっても、国内需要の低迷を輸出でカバーする構造になっているだけに、輸出採算の悪化、今後の商談の状況によっては、販売数量減少・生産計画の見直しなどにつながる可能性が高く、高炉・電炉など鉄鋼メーカーは危機感を強めている。







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