2012年6月29日

粗鋼需要、2四期ぶり減2710万トン 7―9月見通し

 経済産業省が28日発表した見通しによると、第2四半期(7―9月)の粗鋼需要は2710万トンと前期見込み比で1・9%減少する。輸出の減少、電炉の夏季減産の影響で2四半期ぶりに減少する。鋼材需要は内需の増加を主要因に0・9%増の2470万トンと3期連続で増える。

 輸出は3期ぶりに減少する一方、国内は製造業の減少を建設需要の伸びが補い、3期ぶりに増加する。メーカー問屋在庫は6月末見込みで3月末比微増と高止まりしており、鉄鋼課では海外の減速懸念などリスク要因を織り込み、慎重な生産対応が必要としている。

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