アルミ二次合金販価交渉 5月積み10円続伸

 アルミ二次合金メーカーとダイカストメーカーなど需要家筋との間で行われていた、5月積み小口向けアルミ二次合金価格交渉(単月・後決め)は、価格帯によって値幅がバラついたものの前月比キロ10円高と続伸した。11カ月連続の値上げ。ただ、すでに高値圏にあるものは据え置きとなるケースもあるなど、先行きについては様子を見る動きが見られる。

 関東、一方的上げ終わる

 関東地区は横ばいから安値修正と、上げ幅がばらついた。従来の上げ幅は最大でもキロ20円ほどだったが、3―4月は計約100円高と急伸。値上げが遅れているケースもあり、5月も二次合金メーカーは安値修正を要請した。一方で、供給不安を背景とした輸入塊の価格上昇は一服もよう。ホルムズ海峡からの輸送制約による原材料や製品の不足で、二次合金の需要が下振れることへの警戒感は根強い。二次合金メーカー各社は「一方的な大幅値上げは終わった」と話す。

 平均価格570―590円を目指し、二次合金メーカー各社は値上げを求めた。ただ、需要家側は「4月から20―30円上げを要請されたが、大幅値上げが続くのは厳しい」と語る。5月以降は合金の原料であるスクラップの価格が横ばい。ある二次合金メーカーは「今回、値上げが思うように通らないこともあった」と漏らす。

 6月も二次合金メーカー各社は安値修正を要請していく方針だ。別の二次合金メーカーは「アルミ新塊の上昇が続いており、スクラップは採算の合わない価格で高止まり。製品価格が下がることは考えにくい」と指摘する。



中部、上げ幅ばらつく

中部地区は価格帯によって上げ幅に大きなばらつきが見られた。キロ570円以上に達しているものは据え置きとなるケースも見られたが、値上げが追いついていないものはキロ20円を超える値上げも見られた。直近のAD12・1の小口向け価格は566―576円どころまで上昇した。

 中東情勢の影響が懸念された自動車生産だが5月は堅調に推移し、合金需要にも大きな変化が見られなかった。輸入塊は割安なものが入着してきているが絶対数が少なく、国内塊はしっかりとした引き合いが見られた。

 ただ、資材不足による自動車生産への影響については、十分な見通しがついていないことが懸念材料となっている。そのため市中からは「情報が不足しており、正確な情報の把握に努めたい」(合金メーカー)との声が聞かれる。

関西、高値580円到達も

 関西地区は価格水準によって大きな振れ幅を見せたものの、高値ではキロ580円に届くものも見られるなど、続伸した。ただ、すでに高値に寄っているものは据え置きでの対応となるケースもあった。

 価格高騰が続くアルミスクラップの価格転嫁やアルミ原料の安定確保を目的に、高値寄りでの決着となった。ただ、アルミスクラップ相場が様子見ムードに転じていることや輸入塊の割安感から、先行きについては様子を見る動きも出始めているもようだ。



環境に貢献する企業2026

特集・インタビュー

トップ交代人事

書籍・出版物

サービス

産業新聞のサービス