2023年9月11日

中国、電炉比率30%超目標 脱炭素に向け普及促進 35年4億トン 鉄スクラップ需給に影響 国有大手、導入を計画

脱炭素に向けて世界的に電炉の活用が広がる中、最大鉄鋼生産国の中国でも電炉の導入を政府が促している。中国の電炉の粗鋼生産能力は2022年末に年約1億9000万トン。業界団体の中国鋼鉄工業協会は35年に倍の4億トンと全国粗鋼生産に占める電炉鋼比率30%以上(22年9・7%)を目標に掲げ、国有鉄鋼大手も電炉導入を計画する。23年は経済が減速し、電炉生産は増えていないが今後見込まれる政府の脱炭素政策や鉄スクラップの供給増が電炉普及を後押し、原料の国際需給をゆさぶる可能性がある。





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