2025年5月7日
米国の関税ショックによる銅相場の急落から1カ月が経った。関東では相場下落以降も市中の荷動きに目立った変化はなく、伸銅品流通業界は冷静さを保っているように見える。ただ、世界的な景気減速やサプライチェーン混乱への懸念は払拭し切れず、需要の先行きに対する業界関係者の警戒感は根強い。5月は銅板条メーカーの販売価格が大幅に下がるが、伸銅品問屋や需要家に押し目買いの動きは現状ほとんど見られない。都内の板条問屋は「今は様子見で、必要最低限の量を淡々と仕入れていくしかない」と話す。



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