7―9月需要 流通3団体経産省ヒア 車堅調もけん引力乏しい

全国鉄鋼販売業連合会（井上憲二会長）、全国コイルセンター工業組合（小河通治理事長）、全国厚板シヤリング工業組合（石原慶明理事長）の鉄鋼流通3団体は27日までに経済産業省ヒアリングを行い、2023年度第2四半期（7―9月期）の需要見通しを報告した。自動車以外は大きく伸びず、建築など鋼材需要のけん引力に乏しい。トヨタの第2四半期生産計画は87万8000台と高水準で総じて好転を予測するものの、建産機は中小型建機は調整局面、工作機械も減少、力強さを欠く。23年度の造船向けは22年度265万トン比横ばいと予想。建設も23年度の鉄骨需要を430万―440万トン、橋梁入札は22年度の17万トン比プラスアルファとし、建設コストの上昇で見直し、中止が散見され、人手不足の影響も強まる。