2014年10月10日

『企業幹部による大学特別講義』 浅野弘明・愛知製鋼専務 鉄づくりの魅力

 京都大学・吉田キャンパスでは、浅野弘明・愛知製鋼専務取締役が教壇に立ち、約150人の学生を前に、鉄づくりの魅力や鉄鋼業の将来性等について講義した。テーマは「人類と共に歩む鉄―過去・現在・未来―」。

 「鉄鉱石は可採埋蔵量が2320億トンと、資源的に最も恵まれた金属。同じ成分の鉄でも、焼き入れ条件によって機能が多様化できる大きな特長がある」と説明。自動車産業との関わりについては、その発展の歴史をたどりながら、「現在、年産約1000万トンの国内特殊鋼の用途別構成は自動車向けが34%と最も比率が高い。自動車素材の70%が鉄鋼材料だが、今後、新素材の開発進ちょくなどから、その比率も変化せざるを得ないだろう。また、自動車生産の海外生産化が進む中、鉄鋼メーカーも素材供給のグローバル展開を求められている」と説明した。

 また、「人生の三差路での選択を迫られることが多々あるだろうが、しっかり自分で道を切り開いていってほしい」と、自身の経験からアドバイスした。







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