2016年10月24日

2016年度下期の鋼材市場 需要は増加傾向 本紙流通調査

 2016年度下期の鋼材市場について流通各社では、需要は16年度上期より増加するとの見方が増えていることが分かった。「増加」は44%で「横ばい」の48%に迫った。市況は「横ばい」が多かったが、年度下期から建設分野を主体に需要は回復してくるとみている。メーカー値上げに対する価格転嫁は「すでに実施している」は10%にとどまり、「交渉中」「実施できていない」が40%台で拮抗した。値上げはまだ初期段階で、国内市況は同値圏内で推移すると判断しているようだ。本紙流通取材班が10月上旬まで関東、関西で実施した鋼材流通113社を対象としたアンケートによると、需要は「増加」が前回の本年3月末調査と比べ、29ポイントもアップし、需要回復の兆候が見られる。東京五輪関連の鋼材需要は引き合いが出ているのは10%未満だった。

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